膳場貴子批判の批判

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日本の政治を語るとき僕は普段から「どちらかというと保守派」を標榜するが、日本の保守支持層、特にネトウヨとは相容れないことが少なくない。そして、ネトウヨ向けのメディアは主戦がインターネットなのだが、TVメディアで報じられている内容を一方的に左に偏っていると批判している。

これは完全に私的な意見なのだが、ネトウヨのような安い保守支持層には自分自身にアイデンティティや自信を持てない人が多い。自己肯定の材料を国家に求めて簡単に優越感に浸れるからだろう。大抵、考える力もない。

そんな、層に向けて発信しているのが以下のような安いメディアだ。

TVメディアが左に傾いていると騒ぐ前に、自らが中立なのか疑問を持ったほうがいい。左翼は切り抜きばかりで真相を報道しないと言いがちだが、営利のためならどのメディアも変わらないのが実情だ。

何を隠そう、僕はかつてより膳場貴子キャスターのファンである。知性と妖艶さを纏う彼女の魅力にぞっこんだ。なので、偏って擁護してみたいと思う 笑。

膳場貴子アナクズ発言と書いているが、切り抜き動画や切り抜き発言の前後を良く検証すると全くそれに当たらない。

膳場:(略)命に別状はなさそうですね。えー、藪中さんに聞いていきたいんですけれども選挙戦中にまぁこういうことが起きた。まぁ民主主義の根幹である選挙を暴力で妨害してくる。許せないことではありますけれどもどういった影響がこのあとに考えられますかね?
藪中氏:そうですよね、これ衝撃のニュースなんですからね。衝撃の映像ですけれども。で、もちろん何事もない当言う事とね。むしろ(トランプ氏が)拳を上げてやってましたから。
膳場: はい。
藪中氏:命に別状はないっていうことが間違いないと思いますけれども。これからの影響なんですけれどもね、本来皮肉なことなんですよ。銃規制に反対という、トランプさんの立場で、むしろバイデンさんは銃規制必要だって言ってましたけどね。そこでこういう事件が起きたと。ただこうやってあの拳を上げて元気な姿を見せてる姿を(見ると)「俺元気だぞ」と。むしろ選挙戦から言うと変な話ですけれどね、有利に働く可能性はありますよね。
膳場:そうですね。プラスのアピールにもなりかねないという感じがしますね。
藪中氏:何回も(選挙戦のためにメディアで)流れるでしょうね

https://x.com/i/status/1812316239186022413

どこが不謹慎なのだろう。情報を解説者と分析しているだけである。
藪中氏が、銃規制に反対するトランプ氏が撃たれたことは皮肉なことだが、このような人命に関わる事なのに不謹慎と捉えられてしまうかもしれないが (= 変な話ですけれどね)、選挙戦には同情票を集めたりする等、有利に働く可能性はありますと解説しているのに対し、膳場貴子が(この衝撃のニュース)が選挙戦ではプラスのアピールにもなりかねないという感じがしますよねと同意を示す相槌のような返事をしただけである。

  • この映像を観て多くの人がその程度の予想をし同意が得られるレベルの解説
  • 銃規制反対のトランプが被弾したが、すぐに拳を上げて健全な姿をアピールしたことはプラスになる可能性もある

の2点からしても全く彼女に非はない。

サンモニやTBSを叩けば自動的に国を愛していることだと勘違いしているのではないか?彼女が仮に左傾化していてあのような発言をしたとしていても人命を軽んじた発言をしたと断定できないし、こんなことで人格否定されるべきではない。
XやYouTubeにたくさんの投稿があるが、切り抜きの切り抜きで勝手な膳場叩きがエスカレートしているだけで、ほとんどが的を得てない。というより、オリジナルのソースを今すぐ観るべきである。

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